この用語のポイント
- 投資で得られる利益の種類についてを指す
- 「何か」を売買することで得られる差額を「キャピタルゲイン」
「何か」を保有し続けることで得られる金品を「インカムゲイン」という - 「キャピタルゲイン」を狙うのは「ハイリスク・ハイリターン」で
「インカムゲイン」を狙うのは「ローリスク・ローリターン」な傾向がある
やり方によって両方狙うことも可能
簡単に説明
キャピタルゲイン、及びインカムゲインとは
投資で得られる利益の種類
のことを指し、
「何か」を売買することで得られる差額を「キャピタルゲイン」
「何か」を保有し続けることで得られる金品を「インカムゲイン」
といいます。
詳しく説明
まず、利益を見込んで「何か」に自分のお金を使うことを投資といいます。
その投資で得られる利益には2種類あり、
「何か」を売買することで差額を得られる「キャピタルゲイン」と、
「何か」を保有することで金品を得られる「インカムゲイン」に別れているのです。
「キャピタルゲイン」の例を見てみましょう。
例えば、金が100gで100万円で売られていたとします。
太郎さんは「金の値段は将来もっと上がるだろうな」と考えたため、金を100g買いました。
その結果、1年後には100gの金が150万円に値上がりしたのです。
キャピタルゲイン
太郎さんは金を売却し、50万円得をすることが出来ました。
このように、安く買って高く売ることで差額分得られる利益が「キャピタルゲイン」です。
もちろん、図のように上手くいく保証はなく、同じく1年後に100gの金が50万円まで値下がりしてしまう未来も有り得ます。
キャピタルロス
その場合の損を「キャピタルロス」といいます。
一方、「インカムゲイン」の例としては、
例えば、花子さんが自分の好きな会社の株を100万円分買ったとします。
その会社の株は配当(株を持っていると定期的にもらえるお金)が年5%あり、それに加えその会社で使える商品券が年に1枚もらえます。
つまり、仮にその会社の株の値段が一切変わらなかったとしても、10年後には元本の50パーセントである50万円分の配当と、その会社で使える商品券が10枚手に入るのです。
インカムゲイン
このように、「何か」を持ち続けることで利益を得るのが「インカムゲイン」です。
「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」には以下のような違いがあります。
キャピタルゲイン | インカムゲイン | |
特徴 | 「何か」の売買によって得られる利益 | 「何か」を保有し続けることで得られる利益 |
メリット | 短期間で大きく儲けられる可能性がある 少ない元手でも利益を出しやすい | 「何か」を手放さなくてももらえるため、売却タイミングについて考えなくて良い 継続的に利益をもらえる可能性が高い |
デメリット | 短期間で大きく損をする可能性もある 実際に売らないと利益が確定しないため、売却タイミングを考える必要がある | 短期間で大きな利益は期待できない 元手が少ないと微々たる金額になりがち |
向いてる人 | ハイリスク・ハイリターンを目指したい人 「何か」の値動きをチェックするのが苦にならない人 | リスクを出来るだけ抑えたい人 「何か」の値動きをチェックするのがめんどくさい人 |
表を見てもらえれば分かるように「キャピタルゲイン」は「インカムゲイン」に比べて、「少ない元手かつ短期間で、儲けやすいけどその分損しやすい」特徴を持ちます。
先程の太郎さんの例のように、1年で100万円を150万円にするようなことは「キャピタルゲイン」でなければ難しいです。
ただ、「キャピタルゲイン」を短期間で狙おうとした場合、100万円で買ったものが50万円に値下がって損をする(キャピタルロス)ようなことも有り得ます。
また、「キャピタルゲイン」を確定させるためには、投資したものを売る必要があるので売るタイミングを見定める必要があります。
「何か」の値動きが行われるタイミングにもよりますが、株であれば平日の09:00~15:00、FXであれば、取引する通貨によって変わりますが平日の21:00~翌02:00くらいが活発な時間帯であるため、平日09:00~18:00のような時間帯で仕事をしている人だと「値動きをリアルタイムで追えないリスク」があるので気を付ける必要があります。
それに対し、「インカムゲイン」を狙うような「値動きが激しくなく運営元が安定している債券や株式」では急に値上がるようなことが少ない分、元本が半分になるようなリスクは抑えることが出来ます。元本を売却しなくても利益を得ることが出来るので売却のタイミングなどを気にせず、長期で持ち続けやすいです。
ただし、「インカムゲイン」である利子や配当は多くても年間5%くらいまでしか行かないため、仮に50万円を1年で稼ぎたければ1000万円の用意が必要になってきます。短期間で大きく稼ぐのには向きません。
つまり、比較した時に「リスクとリターンが大きい」のが「キャピタルゲイン」、「リスクとリターンが小さい」のが「インカムゲイン」ということになります。
ここまで「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」を対比関係で見てきましたが、どちらか一方だけにする必要はなく、両方狙っていくことは普通に可能です。
自分がどれくらいお金が減るリスクを許容出来るかを加味して、
「値上がりしそうで高配当な株を買ってみよう」とか、「キャピタルゲイン狙いで3割は小型株を買って、残りはインカムゲイン狙いで国債を買おう」など
自身に合った投資スタイルを見つけてみてください。
まとめ
キャピタルゲイン、及びインカムゲインとは
投資で得られる利益の種類
のことを指し、
「何か」を売買することで得られる差額を「キャピタルゲイン」
「何か」を保有し続けることで得られる金品を「インカムゲイン」
といいます。
「キャピタルゲイン」を狙うのは「ハイリスク・ハイリターン」で
「インカムゲイン」を狙うのは「ローリスク・ローリターン」な傾向がありますが、
両方狙うことも可能なので、自身に合った投資スタイルを見つけるのが大事です。
ここまで読んでくださりありがとうございました。